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FIRE Quest -FIREの神々-

こんにちは。ゆきちです。

30代の循環器内科医です。税理士を目指しながら公務員として勤務する妻(錦:きんちゃん)と10年後のFIREを目指し日々資産運用、節約に勤しんでいます。

今日のテーマです。

不定期開催になりますが、自分なりに投資、貯金について物語を書きたいと考えています。

コロナ禍の経済の停滞をなんとかするために経済対策を打つ時に、お金の流れが、体の血肉に栄養を与える血液のように見えたりします。働く細胞の赤血球さんが酸素を運ぶようにお金が経済を巡っているように、特別給付金が点滴から補充される液体のように感じます。

同じように1人、1人が資産形成をする様子は、何も知らないファンタジーの世界で、モンスターから自分のHP(資産)を守りながら戦う「勇者」のように感じます。

不動産・銀行から紹介される投資信託、携帯キャリア、一つづ選択するとき、それぞれに「モンスター」が潜んでいるような感じがします。

実物の「モンスター」のときもあれば、実際にはいないのに、(心の中の自分の悪者=)「見栄」を張るためにわざわざ高い商品をかってしまったりすることも。そんな「経済」の中を生きていかないといけない、あなたたち1人1人の「勇者」の一例として「とある勇者」の物語を描いていきたいと思います。

FIRE Quest -FIREの神々-

むかしむかしあるところに、
「FIREの谷」という集落がありました。

村にはこんな言い伝えがあります。

〜むかしむかし、「労働」がなかった頃、私たちの祖先は大きな大陸を駆け回る偉大な「遊牧民」でした。馬や牛を飼い育て、乳や肉を売り、大陸の村々へ売り歩いていました。
定期的に肉を摂取できることが少なかった「大陸の人々」は「FIREの民」達に感謝をしていました。必要な分だけ資産(牛・馬)を管理し、そこから生み出される富を使いながら、大草原を「自由」に旅する姿。「大陸の人々」は「FIREの民」の「自由」に憧れ、伝説として言い伝えました。

さてさて、「自由」に大陸を駆け回っていたはずのFIREの民達はなぜ谷に住むようになったのでしょうか。それには大陸が沈んで、島々に分かれていってしまった経緯をお話ししないといけません。

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時はしばらくして、「資本家」達が世界に点在するようになりました。それから、世の中は大きく変わってしまったようです。
資産家達は、大量のお金を使って工業を建てました。衣類を作ることも、原料の植物を作ることも、必要な事は「大陸の人々」にさせるようになりました。
「大陸の人々」は「労働」を最初は嫌がりましたが、決まった時間だけ勤務すれば高い給与を渡されるので、進んで「労働」をするようになりました

そんなことが10年、20年と経っていくうちに、資産家達は自分達のお金を増やすために、「労働者」に払うお金を減らしていきました。その減り方はほんの少しずつだったので、「労働者」たちは文句を言いづらく、我慢をしていました。

気がつくと、「労働者」たちは自分たちの生活がとっても苦しくなっていることに気がつきました。工場長に、給料を元に戻して欲しいと抗議しましたが、「納得ができないなら、労働を辞めればいい」と言われてしまいました。何十年も「労働」だけしてきた人々は、もともとやっていた仕事の方法も忘れてしまって今更仕事を辞められません

明日からも、今までと同じ、「労働」の毎日です。

「資産家」達は、自分たちの利益を増やすため「蒸気機関」という火力を使って物を動かす技術を手に入れました。火を使って、物を燃やせば機関車が動き、工場の機械が動き、たくさんの物資が作られ、運ばれていきます。

「資産家」達は、工場を機械で動かすようになり、たくさんの火を使いました。火を使えば使うほど自分たちの資産が増えていきます。面白いように資産が増えるので資産家達はもっと、もっと火を使います。

気がつくと、火を使いすぎたせいで、世界は暖かくなりすぎたようです


どこからともなく海の水が増えてきて大きな大陸だったはずの世界の多くは、沈んでしまい、数えられるほどの数の島しか残りませんでした。

「資産家」達が作ったこの世の中を「しじょうけいざい」と呼ぶようです。

「労働」に苦しめられている人々は、お金もあまり持っていないので、家賃の安い、海岸沿いの土地に住んでいます。島の端っこに追いやられているのです。

海岸沿いの家には足元まで海水が迫ってきます。迫ってくる海水を、人々は恐れるようになりました。労働に苦しめられていた人々は、海にも苦しめられるようになったのです。自分たちを苦しめる大海原のことも、いつしか人々は「しじょうけいざい」と呼ぶようになりました

「しじょうけいざい」は大きな波音を立てて、今も人々の隙をついて飲み込もうとしてきます。

いつしか、「労働しか」できなくなった多くの人々は「しじょうけいざい」の波を怖がるようになりました。「労働」以外のお金稼ぎを怖がり、憎しむようになりました。「大海原へ旅立つ」なんて、決していけません

そんなことは「変な人」が行うことです。

島での定住が一番。「しじょうけいざい」に飛び出すのは「変な人」がやること。


一生「労働」をして生きていく。それが、「昔から大陸に住んでいた人々」の常識になっています。

「変な人」と呼ばれる人達は、「大きな成果」を得るために、大海原に旅立っていきます。「変な人」達は、東を目指すのです。なぜでしょう

東には「黄金の国」があると、「マルコ…なんとか」が言っていたからです。裸一貫で海に飛び出す者や、「労働者」の中では裕福な者が、金銀財宝を目指して大海原へと旅立っていくのです

自由に大海原へ旅立ち、東の最果ての地にある黄金を手に入れて、労働からの「自由」を手に入れる。「自由」を目指している人々を、かつての「言い伝え」を元に、人々は「FIREの民」と呼ぶようになりました。
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昔話の通り、今となっては「労働しない」ことを目標にする「FIREの民」は
すっかり変人扱い
です。

さてさて、FIREの民は大陸を追われた後どうしていたのでしょうか。

馬に乗って、大陸を自由に動き回っていた「FIREの民」達は西へ西へ逃げました。大きな山が二つせり立っており、その間に平な谷があることを見つけ、FIREの民達はここに住むようになりました。

それからは、この集落で馬・牛を育て、コメを栽培する「自給自足」の生活を行うようになったのです。

「FIREの谷」の人々の一部は、20歳を越えると「経済的自由」を求め谷を出ていきます。


他の島と違い、島に出ていくことは「変な」ことではなく、「立派な」こととして讃えられます。村では旅に出ていく者を「勇者」と呼び、応援しています。

勇者には村の人々から「年630万円」もの大金が仕送りされます。東の最果ての地「黄金の国」の財宝を手に入れたら「勇者」は谷へ財宝を持って帰ってきます。そしてみんなにその財宝を分け与えるのです。

昔、実際に財宝を持って帰ってきた勇者がいました。「タイシ」と言う名前その男は「労働」を武器にたくさん働き、「貯金」という防御で「しじょうけいざい」の荒波を乗り越えました。そしてついには「黄金の国」のお宝を持ち帰ったのでした。

「タイシ」は村に帰ってきてから子供を授かり、「ゆきち」と名付けました

しばらくはお金に困らず生活できていましたが、いつしか財宝は売りさばかれ、無くなってしまいました。また財宝を手に入れるべく「タイシ」は20年前に、まだ幼かった「ゆきち」を置いて大海原へ出ていきました。それから20年経ちましたが「タイシ」は帰ってこず消息も絶たれてしまいました。

「ゆきち」には夢があります。それはもちろん村の悲願「FIRE」の達成です。昔、父が見た「黄金の国」の景色を目指して今、ゆきちの旅が始まります

episode 1 lomance down

今回は以上になります。お疲れちゃんでした。

Twitterやコメント欄からコメント頂けると元気でます。ぜひよろしくお願いします。

参考にしたシナリオ:ドラゴンクエストⅡ 悪例の神々より

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