資産運用

10年FIREに個別株は不要。リスクが大きいから。

こんにちは。ゆきちです。

30代の循環器内科医です。税理士を目指しながら公務員として勤務する妻(錦:きんちゃん)と10年後のFIREを目指し日々資産運用、節約に勤しんでいます

今日のテーマです。

我が家のポートフォリオの考え方。

10年でFIREするにはいくら必要でしょうか?
我が家の場合「10年払込」を目指していますので掛金は25万円必要です。
高額なのは承知ですが現在20万円しか投資しておらず、妻の錦ちゃんに追加投資分5万円行う方針になっていました。

10年FIRE 必要な積立金は?|Drゆきちの資産運用のすゝめ(10年FIRE計画) (dr-yukichi.com)

最近錦ちゃんに5万円の投資先について相談を受けました

2人で相談した5万円の投資先なんだけど最近日本企業の財務書評を読む仕事が多くなってきたの。会社の企業分析を休日に行なって、いいなと思った企業に毎月5万円投資していこうと思うんだけどどう思う?

→錦ちゃんが自分で投資先を考えてくれたのすごくうれしいし、しかもびっくり!せっかくだから、FIREについてもう一回考えてみよう!

100%全世界株式を購入していた錦ちゃんが、別の選択肢について考えてくれたのはとても嬉しかったです。


ですが、「投資目的にあった投資先」を意識すると日本個別株は10年FIREのためには合わないかもしれない。とゆきちは、考えていました。

10年で3800万円、さらにそのまま投資を続けて35年で計1億円以上の資産を手に入れるには何%で運用できるのか。


以前の記事で挙げたように、平均5%の金利で運用していくことで達成できます。一方で資産が毎年、単調に5%増えてくれるわけではありません。

インデックスと個別株がどんな資産の増え方をするのか実際にみてみようと思います。

  • VOO
  • Nikkei225
  • ソフトバンク(9984)
  • レオパレス(8848)

現在のインデックス投資で外せないアメリカのS&P500(ETF:VOO)を2012年3月末から2021年2月までの1年ごとの株価をみてみると下記の通りになりました。(ドル建て)

※以降、年に1回3月末頃の株価を参考に計算を算出をしました。買付手数料、信託報酬等は無いものとします。

青:株価 オレンジ:10万つみたて


さすがですね。毎年の金利は年13%
毎年3月末に10万円ずつVOO積み立てた場合、合計100万円の現金は182万円7千円になったということになります。

青:株価 オレンジ:10万つみたて

同様に、日経平均の同時期の1年ごとの株価をみると上記の通りです。
意外?と年利がよくで15%!最近の上がりが凄まじく毎年3月末に10万円づつ積み立てた場合、合計100万円の現金は176万5千円になりました。

こちらもなかなかいい調子。

一方で個別株はどうでしょうか。

青:株価 オレンジ:10万つみたて

ソフトバンク(9984)の場合、なんと平均の金利37%!毎年積み立ての場合、100万円の現金は325万5千円になりました。

俄然、錦ちゃんの言う通り、5万円投資は個別株にしたいって気持ちになってきました笑

一方でレオパレス(8848)はどうでしょうか。

青:株価 オレンジ:10万つみたて

平均の金利は5%毎年積み立てた場合、100万円の現金は47万4千円になりました。

この金額の差は大きすぎます。投資した金額が10年後に半分になるような投資はしたくありませんよね。

この差は何から来るのか。ズバリ分散値だとゆきちは考えています。

SP500の年利平均は13% 2×標準偏差=33% 得られるリターンの振れ幅は−20〜46%
日経平均の年利平均は15% 2×標準偏差=56% 得られるリターンの振れ幅は-41%〜71%
ソフトバンクの年利平均は37% 2×標準偏差=120% 得られるリターンの振れ幅は-83〜157%
レオパレスの年利平均は5% 2×標準偏差=78% 得られるリターンの振れ幅は−73%〜83%

1年間の値動きは、振れ幅の間に95%の確率で収まります。
この振れ幅のことを投資でリスクと言います。
この中ではSP500がリスクが低いといことにります。

一方で100万円の株が1年後に257万円になったり、17万円になったりするソフトバンクはハイリスクということになりますね。

マイナス幅が大きくなるとその後増えてもなかなか増えないんですよね。

ソフトバンク株が、もし17万円まで落ち込んじゃうと、その後156%の値上がりを経験しても、43万円までにしか増えないんです。振れ幅が値下がりに傾くとなかなか値が戻りにくい。初めから数百の会社に分散しているインデックスより、1社だけの個別株の方がリスクは大きくなる傾向にあります。

老後の資産のために運用している10年FIREの投資先には、「リターンは守りながら増えてくれる」インデックス投資を採用したいと考えています

結界的には、ソフトバンクはSP500や日経平均より高いパフォーマンスを出していますが、いつ下がってしまうのか、、

仕事をしている日中も株価をちらちら確認しないといけない毎日が続いてしまいそうですね。。

もともと目指していた年5%の年利を得ているレオパレスも個別株として大きなリスクを有している以上は我々のFIRE計画の投資対象にはならないでしょう。

日経平均やSP500の平均の年利が高いから投資しているのではなく、個別株に比べ振れ幅(リスク)が小さいから採用している
さらに、日本、先進国、新興国の株式、債券に分散投資することで、リターンはあまり下げずに、リスクを下げる。そういう投資戦略を10年FIREの根幹におきたいと考えています

錦ちゃんに新たに投資してもらう対象は個別株でなく、分散投資がいいだろうということを伝えたところ、錦ちゃんから翌日ガチガチのポートフォリオの提案を受けました。笑

ガチガチですね笑

今回は年1回しか観測をしていないので、実際にはもっと大きな値下げを経験したり、大きな値上がりを経験すると考えらます

大きな下げで狼狽えて売ってしまう。また、売らずに我慢できて値上がっても元の価格には戻らない。そんな「ハイリスクな個別株」の長期保有は我が家の10年FIREのポートフォリオには取り上げない方針

とした話でした。

今日は以上になります。お疲れちゃんでした。

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